<単相3線式配電線路とバランサ>

一般家庭の100V負荷に電力を供給するため、単相2線式100V回路が用いられているが、需要家の負荷容量の増加に伴い、単相3線式が主流となってきた。単相3線式は、図7-7に示すように、中性線と外線の間が100Vで、外線間は200Vを供給している。
1.単相3線式の特徴(単相2線式と比較して)
@電圧降下・電力損失が少ない。平衡負荷の場合は、ともに1/4である。
A配電容量が等しい場合、所要電線量が少なくてすむ。
B200V負荷の使用が可能で、配電容量も大きい。
C中性線が断線すると、負荷の不平衡の大きさにより、負荷に加わる電圧に不平衡が生じるため、中性線にヒューズ、遮断器などを入れてはいけない。
D中性線と外線が短絡すると、短絡しない側の負荷電圧が異常上昇する。
2.バランサ
単相3線式の回路において、図7-7に示すように1線を中性線として接地し、これと両外側線との間に100V負荷を接続する。両外側線で200V負荷を使用することもできる。しかし、各線間の負荷が不平衡になった場合、中性線が断線すると、負荷が大きなほうの電圧が高くなり、故障の原因となる。そこでこの欠点を補うために、巻数が1:1の単巻変圧器のバランサを電線路の最終端に設置し、つねに平衡電圧になるようにする。したがって、単相3線式配電線路の中性線には、ヒューズなどの回路を遮断するおそれのあるものは使用してはいけない。