<ケーブルの損失>
電力ケーブルの
損失
には、
抵抗損
のほかに、誘電損および鉛被などの金属シースに発生するシース損がある。
1.抵抗損
電流をI、導体の抵抗をRとすると、I^2Rで示される。
2.誘電損
ケーブルの絶縁物である誘電体に交流電流が加わると、誘電体中に電力損失を生じる。これらをケーブルの
誘電損
という。ケーブルの発熱の原因となり、温度が上昇するとさらに大きな値となって絶縁劣化を早める。
3.シース損
ケーブルの導体に交流を通じるとき、導体の周りに発生した磁束は、鉛被の断面および外周を図7.16のように通るため、鉛被内に起電力が誘電され、渦電流と鉛被回路電流が流れる。これらの電流によって生じる電力損失を鉛被損またはシース損という。ケーブルの発熱の原因となる。
ケーブルの送電容量
地中送電線路の送電容量はケーブルの許容電流により定まり、下表に示すように決められた導体最高許容温度を超えないように算出される。すなわち、電流が流れたことによって発生する損失(導体損、シース損)や誘電体損失によりケーブルが温度上昇するので、それが許容温度を超えないように算定される。
ケーブルの種類
常時℃
短時間℃
短絡℃
CV
90
105
230
OF
80/85
90
150